<115> 小学校受験を含めて常に子供を信じないとダメ人間になるよ

この親なら子供は立派に育つはずだとか、この親だと将来が心配だな、と思いながら保護者と接しています。

さて、私が立派に育つはずだと思っているお子さんの保護者と、将来が心配だなぁ~と思っているお子さんの保護者では、一体どこが違うと思いますか。

答えは、「子供を信じているか否か」です。

信じている親は、ペーパーの特定の分野が思わしくなくても、これだけ繰り返して勉強をしているのだから、何れは出来るはずだと思っています。うちの子は絶対に出来ると信じていれば、何れは出来るようになるものです。

反対に、うちの子はこの分野が苦手で困っていると嘆いていれば、子供はその態度や気持ちを敏感に感じ取り、自分はダメだと思い込むので、簡単には出来るようにはなりません。

同じように、受験に対しても「これだけ頑張っているのだから、何とかなる」と信じている方が、幸運を掴みやすいです。

親子共に余計な緊張感がないので、受験勉強にも集中でき、入試当日も実力を発揮できます。逆に、常にダメかもしれないと思っていると、不安が不安を呼び込み、親子共にその思いに呪縛されてしまうので、結果も悪い方になりがちです。

また、受験のような目先のことだけではなく、将来についても、人様の役に立つ、立派な人間になると信じて、私はこのように思っているんだと言い聞かせていると、子供は立派な人間になります。

逆に、「お前は何をやらせてもダメな奴だ」と思ったり、言ったりしていると、ダメな人間になっていくのです。

エスポワールの体操の授業で、平均台を渡る前から「平均台の上に立つと、身体が段々とグラグラしてきて、我慢できなくなって落ちてしまうよ」と言い続けると、殆どの子供が落ちます。

言葉による暗示ですよね。暗示によって、心でコントロールできない余計な力が入ってしまい落ちるのです。

反対に、平均台ですぐに落ちる子供に、「先生はね、○○ちゃんは、スイスイと渡れると信じているんだ」と言うと、何も言われない子供よりも、上達は早いです。

我が子が、「点図形を写すのは苦手なんだよね」と言えば、私はすかさず、「パパは、そのうちに出来るようになると信じているんだ」と言い返します。子供がマイナスの想念を発するごとに、私は・・・

「パパはお前を信じているから、絶対に大丈夫だぞ~」

・・・と打ち消しているのです。 親から「信じてもらえる子」と、「信じてもらえない子」の将来の違いは、計り知れないくらいに大きいです。これは真実です。

  

※過去記事の再掲載です

エスポワール らくらくさん