<116> 小学校受験では我が子がペーパーでミスしても寛大になりましょう

夏休みも終わりに近づきました。

皆さんの進捗は如何でしょうか。

コツコツと家庭学習を続けている方は、勉強に関しての悩み事は少ないと思います。

模試を受けても、それなりに納得ができる成績でしょう。エスポワール会員の皆様から教えて頂く平均的な模試の偏差値は60前後です。コンスタントに70前後をキープしているお子様もいます。しかし、それなりの能力があっても悩み事は尽きないようです。

「簡単な問題なのに、うっかりミスで失点する」

「ひねりの入った問題が解けない」

以上の2点ですよね。

さて、うっかりミスをなくす方法は何だと思いますか?その答えは「ない」です。

人間は誰だってミスをするので仕方がないのです。銀行だって、お金が合わなくなることもあるのです。原因が判明してピッタリになるとハンドベルを鳴らして一斉に祝うところもあります。1円まで合わないと帰れませんからね。

専門職にしている大人だって、つまらないミスをするものなので、5~6歳児の年長さんに「完璧」を求めても無理なんです。ミスはするものと諦めましょう。

但し、これだけは言えます。人間はミスをするなと言われると萎縮してしまい、余計にミスを誘発します。大人だって、「ミスをしたら絶対に許さない」と上司から言われると、心がガチガチになって、同じ作業なのに時間は掛かり、精神的にも余裕がないのでミスを重ねてしまうものです。

5~6歳児の我が子に、「何やってんだ!」「つまらないミスをするな!」「何度言ったら解るんだ!」とこのように言う親は、状況判断が全くできない、器のちっぽけな人間なのでしょう。

自分のことは棚に上げて、人間はミスをしないものと思っているようです。自分に甘く、他人に厳しい典型例ですよね。子供の将来も悲観的なものになります。

部下のミスは上司の責任。我が子のミスは親の責任です。もう少し、寛大になれませんか。

  

※過去記事の再掲載です

エスポワール らくらくさん