<108> 小学校受験の正しい模擬試験の受け方

今日は模擬試験について書きます。

今の段階(新年長の1月)では、習ったことの復習テストではない、出題が広範囲の模擬試験は受けない方がよいと思っています。

皆さんも「明日、大学入試センター試験を受けてください」と言われたら困りますよね。

記憶を呼び戻すために一通り勉強したいので、取り敢えず3ヶ月の猶予が欲しいと願うはずです。

その願いも叶わずに明日センター試験を受けたらどうなるか。

針のむしろ状態ですよね。為す術もなく試験時間だけが過ぎてゆく。

お子様に同じ思いをさせたくなければ、問題集の全ジャンルを3周して、全てを頭に入れてから受けさせてください。

中途半端な勉強をさせておいて、今の順位を知りたいなんていう親の身勝手で受けさせないでください。

知識を持ち合わせないでテストを受けるほど苦痛なものはないのです。

幼児教室の先生は模試を勧めますよ。複写した紙切れ数枚で一人あたり8千円から1万円も売り上げるのですから。

子供が苦痛に思うかなんて知ったこっちゃない。儲かれば良いとしか考えないのです。

正しい模試の受け方。

1.全ジャンルを頭に入れてから受けること。

2.模試の志望校合否判定は全く当てにならないなので信用しないこと。そもそもペーパーだけで合否は決まらない。

3.順位なんか気にしないこと。皆は秋に照準を定めているので春夏の順位は暫定です。

4.模試を受ける最大の目的は場慣れだけ。

場慣れはとても大切です。

A.子供が大勢いる場の雰囲気に飲まれてキョロキョロと落ち着かず、試験官の注意事項も耳に入りません。

B.カンニングはダメという概念がないので、平気で左右の子や後ろ子の答案を(書き写すわけでもないのに)覗きます。

C.場慣れしていないので「始め!」の合図でも始める自信がなく、周りの子が始めるのをチラチラと見てから始めます。

D.途中で止める習慣がないので「止め!」「終わり!」の合図にも係わらず勝手に続けてしまいます。

E.解らない問題を飛ばす習慣がないので、躓いた問題でペンが止まってしまい時間切れとなります。

模試は判定も順位も気にせず場慣れだけを目的に受けてください。GW過ぎから月に1回のペースで良いかなと思います。

勿論、上記A~Eのロールプレイをご家庭でしっかり行ってから臨んでくださいね。

結果に一喜一憂せずに、A~Eを守れるかどうかをチェックするために模試を活用してください。

 

※過去記事の再掲載です(情報は古いです)

エスポワール らくらくさん