<098> 小学校受験は芸能界のオーディションと同じだよ(その2)

(その1)の続きですね。

小学校受験は芸能界のオーディションと同じですので、ハキハキしていないと存在しないに等しいと書きました。

私がメルマガで何度も繰り返して最も重要なことを書いているのに、勉強さえすれば何とかなると勘違いをしている親が未だに存在します。

入試当日に…

「ハキハキとお話をするのよ!」

と送り出しますが、元々できないお子さんは、当日にどのような言葉を掛けられても無理なものは無理です。

息子の入試に付き添いましたが、帰りのバスは受験生の親子ばかりが乗り合わせました。

あちらこちらから…

どのような問題が出たの?

先生に何か聞かれた?

どうして答えられなかったの!

なんで黙っちゃったの!

おウチでちゃんと練習したでしょ!

このようなヒソヒソ声が聞こえてきました。

大人と話すことに慣れていないお子さんの場合は、入試の直前にちょこっと練習したくらいでは無理なんですね。

試験官はきっと、覇気がないな、消極的な子だね、暗いなぁ、コミュニケーション能力に問題がありそうだね、他に輝いている子供が大勢いるので、この子はパスしようと思うかもしれません。

早く何とかしないと手遅れになりますよ。

忘れている方も多いと思いますが、大人に慣れる方法、口頭試問対策は今年度のメルマガにも書いてありますので、是非参考にしてください。

我が家では、ずーっとロールプレイをしてきたので、勉強中の息子に後ろから小声で…

「○×△□くん!」

とささやけば、1年生になった今でも…

『ハイ!』

と、ニコニコ笑顔で、大きな声で返事をしながら振り返るのです。

完全に条件反射ですね。

「最近、嫌だなと思ったことはありますか?」

「最近、お父さんに誉められて嬉しかったことはありますか。それは何ですか?」

今でもハキハキと答えられます。

このようなことを書くと、先生のお子さんは優秀だからというメールが届きそうですが、息子は生まれつきシャイなんです。母親と手を繋いで歩きたがる甘えん坊で、受験番号4番と6番と同じくモジモジ君でした。

このままでは何校受験しても、意思の疎通が難しく、全敗するのは火を見るよりも明らかだったので、コツコツと練習しただけです。

我が家の練習は、家でのロールプレイと各駅でのポケット時刻表の収集(注:現在はポケット時刻表は存在しません)、スーパーで商品の陳列場所を尋ねるなどの実地訓練ですね。

もちろん、有頂天になるくらいのベタぼめは欠かせません。

「良く○○できたな!凄いぞ、さすがはパパの子だ!」

と言いながら、ハグハグ。

練習の中で一番大切なことは、駅やスーパーへ実地訓練に行く前の、家でのロールプレイです。

これがなければ人は変わることはできません。

それほど重要なものです。

 

※過去記事の再掲載です(情報は古いです)

エスポワール らくらくさん