学習院初等科の受験研究

学習院初等科の「合格」の難易度

学習院初等科の難易度は6段階(S・A・B・C・D・E)の上から2番目のAです。倍率は高く、合格するのがとても難しい学校です。入学させるのに相応しいお子様か、学校の格式と家(ご両親)が釣り合っているかが考査よりも重要だと思います。中学受験のようにお子様の能力次第で合格が頂けると思っていると残念な結果になります。既に兄姉が初等科に在籍か、もしくは中等科受験等で入学している場合は合格の可能性が他のお子様よりも高くなる印象があります。また、ご両親のどちらかが学習院大学を卒業されていると合格の可能性が他のお子様よりも少し高まると感じています。もちろん、親や兄姉が関係者でなくても、合格するご家庭は合格します。

学習院初等科の合格倍率

男子=約10倍

女子=約10倍

男女とも10名のうち1名が合格して、残りの9名が不合格になるという厳しい倍率です。

学習院初等科の「考査」の難易度

学習院初等科の考査の難易度は4段階(S・A・B・C)の下から2番目のBです。年中から2年掛けて考査の準備をするような学校ではありません。一般にペーパー試験と呼ばれる筆記試験はないです。

「お話の記憶=B」・・・お話を聞いて質問に答える問題ですが、月齢が高い春生まれか夏生まれのお子さんなら覚えていると思います。月齢が低いと易しいお話の記憶でも覚えられないかも知れません。

「お話作り=B」・・・カードを見て、その絵から『お話』を考えます。言語能力が低いとお話を作れません。月齢が高かったり、普段からお喋りなお子様ほど自由自在にお話を作ることができます。

「口頭試問=A」・・・数々の写真を見せられ、どんな鳴き声か、何に使う物なのか、どんな匂いがすると思うか、この写真の人はどんな気持ちだと思うのか。頭の回転(IQ)と言葉遣い(親の躾)と言語能力(脳の発育具合)を調べています。

「巧緻性(手先の器用さ)=B」・・・紐通しや蝶結び、箸による大豆運びなど。練習しないと上手にできませんが、月齢に関係なく練習すればマスターすることができます。

「運動=C」・・・スキップやケンケンをするなど、難しい運動は出ません。

※上記はある年度の出題例です(何度により多少内容は変わります)

学習院初等科の保護者面接

お子様は考査中の口頭試問で観察しますので面接はありません。ご両親のみの面接となります。

父親と母親へどのようにお子様を育ててきたのか、躾についての質問があります。親と会話から受け入れるに相応しい「家庭」かどうかを調べています。

学習院初等科の入試で一発アウトになるお子様

歩き方、座り方、言葉遣いなど、所作がとても大切です。フニャフニャと歩いたり、椅子に座って足をブラブラさせたり、上半身をユサユサさせたり、私や僕ではなく自分の名前を使ったり、ウンと返事をしたり、これらは一発退場のレベルで受験資格すらありません。

学習院初等科の受験対策

競争率が10倍もある、10名に1名しか選ばれない学習院初等科は、年長さんレベルの仕上がりでは選ばれることはないです。年齢相応では埋もれてしまいます。実年齢以上に仕上がらないと試験官の目にとまらないのです。小学生レベルの所作が求められます。

学習院初等科のHP