<026> 小学校受験の勉強で子供が笑わなくなったら要注意です(前編)

4月になったら、マンネリ感のある辛さはなくなりますよと書きました。そして、4月になり、お子さんが年長さんへ進級すると「やるしかない」というファイトが湧いてきます。入試まで残り7ヶ月を切ったので、気持ちは既に「戦闘モード」に入っているのです。

母親の気持ちは先へ進んでいるのに、現状は今まで通りのペースです。気ばかり焦って、何をどこから手を付けて、どのようにすれば良いのか、頭が働かないので考えられないのです。すべきことが見つからないので、湧き上がるエネルギーの持って行き場がありません。親が直接的に関与できるのは、家庭学習しかないので、4月以降は、ちょっと油断すると熱血指導になりやすいので注意が必要です。

母親が戦闘モードに入ると、家庭内にどのような影響を与えると思いますか?

それは、子供の顔から笑顔が消えるのです。笑顔が消える理由は、親子間、夫婦間に愛情がなくなるからです。母親の頭の中に締める「お受験」の割合が多くなると、夫や子供に対して、感謝をしたり誉めたりすることが少なくなるのです。気持ちに余裕がなくなるからでしょう。

誉めない、優しくない、怒らなくても腹を立てている、親子の会話が以前よりも少ない、自分で考えさせずに指図する、プリントの結果ばかりを気にする・・・自分では気づかずに、少しずつこのような母親に変身しているのです。

最近、子供が笑わなくなったと思ったら、それは危険信号です。(気付かないと思いますが)

子供のことをそっちのけで、自分のこと(受験)しか考えていないからでしょう。エスポワールでも、いつも元気で明るいお子さんが笑わなくなると、何をやらせても悪い結果に繋がります。その子を見ると、いつもキラキラしていた瞳が死んでいるのです。その子のお母さんとお話をしても、お子さんの状態のことではなく、受験のことしか話題が出てきません。既に、母親は子供を見ずに、受験ばかりを見ているのです。

このような状態になって、勉強の調子が悪くなると、母親は決まって次のようなことを言い出します。

「うちの子供がスランプになった」

それは違うのです。

※過去記事の再掲載です(情報は古いです)

エスポワール らくらくさん