<044> ペーパー試験のない慶應義塾幼稚舎・学習院初等科・青山学院初等部は甘くない
ペーパー難関校狙いや女子校狙いの方は、ペーパー対策はそれなりに進んでいるはずですので、焦ることはないと思いますが、ノンペーパー校を受験される方は動揺しますよね。
今のままで大丈夫かな。
「ひとりでとっくん365日」を始めた方がいいのかなって。
東京で有名なノンペーパー校(共学)には、慶應義塾幼稚舎、学習院初等科、青山学院初等部などがあります。
競争率が高い人気校ばかりですよね。
これらの学校は、公表されている競争倍率を更に2~5倍したあたりが実質的な競争倍率になると感じています。
ペーパー試験はないけれど、合格するのは8人に1人とか、50人に1人の半端でない狭き門です。
ちなみに、幼稚舎以外の学習院と青山学院にはペーパーに準じたような考査がありますが、過去問をご覧頂ければお判りの通り、メチャクチャ簡単です。
年長さんでなくても、賢い年中さんなら楽々と解けるでしょう。
その他の試験は、絵を描いたり、皆でゲームをしたり、体操をするだけ。
エスポワールに在籍していて、コネもツテもなく幼稚舎や学習院、青山学院に合格した子供たちがいますが、その子供たちにはある共通したものがあります。
それは何だと思いますか?
(その1)
「指示を聞き漏らさない」
人気校なので、受験者数は凄い数です。次から次へと押し寄せてくる受験生を手際よく選別するには、複数の指示を同時に出して様子を見れば、簡単に見分けられます。過去問を見ると「これのことか」って判断できますよ。
覚えらずウロウロすればアウトです。
(その2)
「意欲が大事」
言われたことを伸び伸びとやっているのか、渋々やっているのか、恐る恐るやっているのかは、見れば直ぐに判ります。
幼稚園でのお遊戯会や運動会を見れば、素人の目でも、どの子に意欲があって、どの子がダラダラしているのかは判りますよね。入試でも全く同じです。
消極的だったり、ダラダラするようなタイプならアウトです。
(その3)
「コミュニケーション能力が必要」
試験は観察するだけではなく、必ず試験官が子供に言葉を使って接触をします。
その時のリアクションはとても大事です。
正しく丁寧な日本語、当を得た返答、活き活きとした表情は欠かすことが出来ません。
共通点は以上になります。
合格した子供たちの顔を思い浮かべながら、彼らの共通点を3点ほど紹介しました。
ノンペーパーの人気校は受験者が多いので、朝から夕方まで、1日だけではなく何日も、次から次へとベルトコンベアーに載せられたかのように、子供たちが現れては退室していきます。
この大勢の中から優秀なお子さんを選ぶには、パッパッパっと手際よく見分けなければなりません。
ビデオに撮って、試験官同士でじっくりと話し合うのではなく、短時間で評価するのです。
幼稚舎の男子なら1100名の受験者ですよ。この中から20~40名の一般枠のお子さんを選ぶので…(数字の根拠は3月9日のメルマガ参照)
複雑な指示を理解し、意欲がみなぎっていて、コミュニケーション能力が高くないと選んでくれません。
1100名もいるので、この3点が完璧でも涙する人は大勢いるはずです。
完璧でなければ絶対に選ばれません。これだけは事実です。
幼稚舎“命”で絵画教室に通ったり、体操教室に通う人がいますが、美大や日体大を受験するのではありませんからね。
上記の3点をおろそかにして、絵や体操を習っても無駄なことです。
それでは、今日も素晴らしい一日をお過ごしください。
えっ?
この3点の克服法が知りたいのですか?
メルマガの過去ログに繰り返し書いてありますよ。
自分で状況を判断し、自分で考えて、自分の責任で行動ができるように『自立』させましょう・・・って。
その為のいくつかの方法も書いてあります。実際にエスポワールで行っている数々の指導法も紹介しました。
8~50名の中から1名に選ばれるような、たくましく、頼もしいお子さんに育て上げてください。これが一番の近道です。
※過去記事の再掲載です(情報は古いです)
エスポワール らくらくさん