<001> 小学校受験を成功するためにはリーダーを演じて自己改革(チェンジ)する必要がある
小学校には交代で担当する「日直」さんがいますよね。号令を掛けたり、先生のお手伝いをしています。同じようにエスポワールには「リーダー」さんがいます。リーダーさんの仕事(年長)は、皆の前に立って、全員の座る姿勢をチェックしてから、ご挨拶の号令を掛けます。その次に、リーダーさんは、自分で持ってきた絵本の「あらすじ」と「感想」を発表します。また、先生に代わって、工作の材料や工具などを皆に配ってもらいます。休憩時間には、台拭きを絞って皆のテーブルを拭いて、洗って干します。帰りにはクラスのお友達一人ずつを「さようなら」と見送るのです。リーダーさんの日に「先週の復習」という台本を先生から渡されるので、翌週には、先週のリーダーさんが丸暗記した台本通りに簡単な復習の授業を先生に代わって行うのです。
かなりハードな仕事ですが、リーダーを経験する前と後では何が変わると思いますか?
それは・・・その子がピカピカと輝き始めるのです。
1クラスに子供が10人もいれば、腕白で負けず嫌いなお子さんや、口が達者で目立つお子さんがリーダーとなり、彼らがグイグイと皆を引っ張るので、他のお子さんの存在が余計に薄くなるのです。一部の「活発」なお子さんと、その他大勢の「何となく参加」しているだけのお子さんと、全く主体性のない「蚊帳(かや)の外」に置かれてしまうお子さんに分かれます。これって、何処の世界でも何ら変わらないでしょう。小学校生活しかり、中高生活しかり、社会人生活しかり。
大勢の子供たちが集まる入試では「負けず嫌い」や「口達者」なお子さんの方が、覇気があって聡明に見えてしまうのです。「何となく参加」していたり、「蚊帳の外」のお子さんは、試験官の目の中には入りません。その彼らを「チェンジ」させる唯一の方法が、負けず嫌いや口達者のお子さんと同じ立ち位置(リーダーですよね)を経験させることなのです。自らがリーダーとなって、目立ちたがりの子供たちがやりたがっている仕事を奪うのです。
初めは教壇に立つと、照れくさくてモジモジしますが、慣れると「快感」になります。自分の命令一つで周りが動くからです。これを経験すると、引け目を感じずに、目立ちたがり屋さんと対等に肩を並べることが出来て、「私って、結構スゴイかも」と自信に繋がるのです。
この自信は一生の財産になります。
エスポワールへ通わなくても、家庭でも出来ることはあります。親の絶対的な立ち位置を代わればよいのです。我が家のお話で恐縮ですが、「ひとりでとっくん365日」は3巡目なので、問題を見ただけで設問と答えが浮かぶようになっています。そこで、毎日ではないのですが、息子が先生になって問題を出して、私が解くこともあります。そして、息子が答え合わせをするのです。献立も自分で考えさせて、もちろん親もお伴しますが、食材を買いに行かせます。無理はさせませんが調理もさせています。お掃除の担当の割り振り、週末のお出掛け先の決定(ルートや昼食の場所も)、学習計画などなど・・・。子供扱いをせずに、一人のリーダーとして、両親と対等な立場で話し合い、行動をさせています。効果はどうでしょうか?・・・責任感と行動力は増したと思っています。
※過去記事の再掲載です
エスポワール らくらくさん