<110> 小学校受験では親が原因でカンニングをすることがある
今日は入試で自滅するケースを紹介します。
自滅する一番の原因は何だと思いますか?
それは「カンニング」なんですね。一発でアウトです。
カンニングって勉強ができないお子さんが、お隣さんの答案を覗くものだと思いますよね。
ところが、小学校受験でのカンニングは、皆さんがイメージするカンニングとは違います。
基本的に幼児は、まだ5年か6年しか生きていないので、カンニングを悪いことだとは考えていません。
考えても答えが出ない時には、本能で覗いてしまうのです。
幼児教室へ全く通わずに、家庭学習のみで受験をする場合は、カンニングについて親子で話し合う必要があります。
犯罪だとか、おまわりさんに捕まるなどと脅すのではなく、覗くことは何故いけないことなのかを話し合います。
殆どのお子さんは説明を1回受ければカンニングなんかしませんよ。
幼児教室に通っているお子さんは、「見ちゃダメ!」と叱られたり、叱られている他のお友達を見ているうちにカンニングをしなくなります。
今日のメルマガは、イマイチ中身が薄いなぁ~。
うちの子は覗くワケがないしね~。
今日はこのように思っている親は多いかな。
しかし、次のようなケースも少なくはないのです。
世の中には成績が悪いとガミガミと叱る親はいますよね。
模試の答案が戻ってくれば…
「どーして、ここを間違えたの!」
「なんであんたは、ここに何も書かないでいたの!」
「これは何度も教えた問題でしょう!間違えないで!」
「お母さんは、あなたが○○小に入るために、一体どれだけ頑張ってきたと思うの!」
「絶対に○○小に合格しなければならないの!」
「入試で同じことをしたら全部がパーだからね!」
さて、間違える度に叱られっぱなしのお子さんは、本番の入試で解けない問題があったらどうすると思いますか?
答は…
悪いことだとは知りつつカンニングをしてしまうのです。
幼児の理性は親の怒りの恐怖に負けてしまいます。
たとえ叱るような親でなくても、親が○○小に合格することに執着していると…
解けないと親を悲しませることになるのでカンニングをします。
幼児に期待を掛けるほど、幼児の理性は負けるのです。
このメルマガにも感度か書きましたが、私は日頃から息子に…
●間違えても構わない(パパだって間違えるのさ)
●解けない問題は空欄でも構わない(択一問題は適当に印を付けておけと指示)
●どこの小学校に行くかはパパが決める
このように言い聞かせているので、カンニングをする必要もありませんし、息子が感じるプレッシャーは何もないのです。
何処の小学校の入試でも、ペーパーはボーダーラインを越えていればよいのであって、本当の勝負は「集団行動」と「個別考査」に掛かっています。
入試で一番大切なことは、競争倍率が5倍なら、5人の中で一番輝いていること。
10倍なら、10人の中で一番輝いている子供でなければ、試験官の目には留まりません。
最大限に実力を発揮させるには、入試前には余計なプレッシャーを掛けないことです。
入試当日は120%の力を発揮してもらわないとね。
親はスマイルを絶やさずに、今までの人生の中で最高の親を演じてください。
親の受験ストレスが溜まるようなら、子供が寝静まってから発散することです。
※過去記事の再掲載です
エスポワール らくらくさん