<094> 小学校受験の学校説明会から帰ってきたら、この記事を思い出してね

学校説明会から帰ってくると、メラメラと燃えてきます。普段からしっかりと勉強をしていても、あの学校に合格するには、私は何をすればよいのかと、あれこれと考え出すのです。

「そうだ!勉強にもっと力を入れるべきだわ」

このブログやメルマガで何度も繰り返し、「一番大切なことはペーパーではない」「ペーパーは単なる入口に過ぎない」「一定水準以上のお子さんの中から校風(カラー)に合う家族を選ぶ」と書いてきましたよね。この度重なる忠告にも関わらず、学校説明会から帰ると、「私ができることは、子供に勉強をさせること」になってしまうのです。誰もが不安になると、短絡的に「入試」=「学力の向上」と結びつけてしまうのです。そのように考える方が、母親にとって気が楽なのでしょう。

そのとばっちりを受けるのは子供です。今までは優しく教えてくれたママの形相が、少しずつ、少しずつ、恐ろしい般若(はんにゃ)の顔になってくるのです。「あ~あ、また間違えた!」、「しっかり考えて!」と言葉掛けも、厳しいものに変わります。

私は絶対に自分の子供に厳しい言葉掛けをしません。肝に銘じてそのようにしています。私も人間なので、イラつくこともあります。せかしたくなる気持ちもあります。同じ間違いをすると必要以上に指摘したくなります。その時は、このように自分に言い聞かせているのです。

5歳児なんだから、勉強は楽しくなくちゃね・・・

5歳児なんだから、勉強は楽しくなくちゃね・・・

(この繰り返し)

親の些細な一言や顔の表情が、純真無垢な5歳児の心を深く傷つけることになるからです。5歳児なんだから、まだまだ傷つく必要はありません。

勉強は、ある意味で生涯続くものだから、生まれてから、たった5年目で挫(くじ)けさせてはいけませんよね。大事に大事に育(はぐく)みましょう。これからもずーっと、勉強は楽しいものだと思い込ませましょう。その方が生きていて楽しいのです。

生まれてから5年目で、勉強を苦に思えば、その後の人生は地獄でしょう。親が小学校受験を志したがために、勉強を辛いものに思わせてはなりません。これは、親の責任です。だから、私はこのことを肝に銘じて、強く意識をしながら子供と接しているのです。

※過去記事の再掲載です(情報は古いです)

エスポワール らくらくさん