<023> 小学校受験の入試当日に掛ける言葉は決まっていますか?

皆さんは、入試当日にお子さんに掛ける言葉を決めていますか?

入試当日の待合室ではあちこちからヒソヒソ声が聞こえてきます。

「ちゃんと先生の言うことを聞くのよ!分かった?」

「先生にご挨拶するのを忘れてはいけませんよ」

「トイレに行きたくなったら我慢しないで先生に言うのよ」

「大きな声でお話ししてね」

「頑張ってきてね」

「しっかりね」

「ピシッとね、ピシッと」

親は心配なのであれこれと言い聞かせたくなりますよね。

私の理想は、過去のメルマガにも書きましたが、立教小学校に合格した私の教え子です。

彼は試験官の目の前で…

「ママ、僕は大丈夫だから。ここで待ってて。頑張ってくるからね」

と言い残して笑顔で立ち去り、戻ってくるなり…

「心配しないで」

と母親に言ったそうです。

我が家の息子もこのお子さんを目標にして育てたのですが無理でしたね。

甘えん坊なので、ここまで精神的に強くはなれませんでした。

私の言葉掛けは、模試でも同じですが…

「パパだって間違えることがあるんだから、途中で間違えたり失敗してもいちいち気にするな!」

「パパが付いているから大丈夫、大丈夫!」

「楽しんで来いよ!」

最後はお決まりのハイタッチです。

いつもこのような感じで送り出しています。

一番いけないことは、「あれに気を付けろ」とか「これに注意しろ」と言いながら送り出すことです。

直前に言い聞かせると、子供の心の中はその言葉で占められるので、そればかりを意識して心に余裕がなくなるからです。

直前に言い聞かせたくなるようなことは、事前にロールプレイをしましょう。

息子はエスポワールに通っていなかったので、家で繰り返しロールプレイをしました。

NASAの宇宙飛行士は、何年も同じクルーで、あらゆる状況を想定した訓練を繰り返していたと聞きます。

そこまでやればプロですよね。

息子も入試における一連の流れは繰り返し訓練をしているので、入試当日に言い聞かせたいようなことは何一つもありませんでした。

ご挨拶はもちろん、トイレに行きたくなったとき、ペンを落としたとき、ちょっかいを出されたときも含めて、どのような状況下でも最善の行動が取れるように繰り返しロールプレイをしていたからです。

NASAと同じですね。

※過去記事の再掲載です(情報は古いです)

エスポワール らくらくさん