<071> 保育園児が小学校受験に圧倒的に不利な理由

最初に幼稚園児と保育園児の違いをお話しします。

どちらかが悪いというものではなく、それぞれのメリットとデメリットを知った上で志望校攻略のプランを練ってください。

幼稚園には一斉保育と自由保育があります。保育園は認可保育園、無認可保育園があります。東京には認証保育園なるものもあります。

エスポワールの入室試験の姿を見て、座る姿勢が素晴らしく、お喋りをせず、お行儀が素晴らしいお子様に多いのは一斉保育の園児です。

1分と椅子に座れなかったり、椅子からズッコケてみたり、座りながら大股を開いたり、先生に遠慮なく話し掛けたりする子は自由保育の園児や保育園児に多い傾向があります。

ここにある物で自由に遊んでいいよという指示で楽しく遊べるのが保育園児や自由保育の園児です。

自由にの指示なのに、これを使ってもいいですかと一つ一つ先生の顔色を見て許可を取るのが一斉保育の傾向です。

先生をお友達として見るのが保育園児や自由保育の園児で、先生を数段上に見るのが一斉保育の園児です。

あくまでも全体的な傾向であって、例外もあり、個人差もあります。

自由保育の受験に対する最大のデメリットは長時間、椅子に座れないことなので、その対策としてはマイデスクとマイチェアを買い揃えるしかありません。

足がブラブラする座面の高い椅子はダメです。インターネットで「幼児用机」で検索するとたくさん出てきます。

基本的に幼稚園はフローリングに上履きで椅子やテーブルの生活で、保育園はフローリングやカーペットに素足の生活です。実際の入試は幼稚園と同じ形式なので、生活様式の違いは大きいです。

エスポワールで「これからお約束ごとを話します。先生のお話をよく聞いてください」と言ったときに「はい」と言って手を膝に載せてじっと待てるお子様は一斉保育の園児に多いです。

この一瞬の静寂の中で、落ち着くことが出来ず、体をフニャフニャとくねらせたり、外を眺めたり「先生、あのね、昨日ディズニーランドに行ったんだよ」と話し始めたり、急に立ち上がったりするお子様は自由保育の園児や保育園児に多いです。

この差も入試では極めて大きいです。

一番、受験から遠ざかる場所は、ホテルに併設されている託児所、会社内にある託児所のお子様です。

特に託児所の基本は生命を一時的に預かる場所なので、子供を丁重に扱います。擦り傷一つ付けさせないように見守るだけのようです。下手にお子様に「指導」などしたら、親から余計なお世話と叱られるのでしょう。勿論、託児所でも例外があると思います。

東京には小学校を受験する子がたくさん集まる有名幼稚園がたくさんありますが、多くは自由保育の園です。

そのような有名園からエスポワールに来るお子様は決まって、一斉保育の園のお子様よりも言動が素晴らしいのです。

それは園の方針ではなく、有名園に行かれるご家庭の躾です。『歩き方、座り方、言葉遣い、ご挨拶、お辞儀の仕方、目線の配り方』など、ご家庭での厳しさが垣間見られます。実際にはこのようなご家庭でないと入園できないのでしょう。

実は保育園児でも同じです。他を超越するお子様もエスポワールにはいます。このお母様もお子様の躾に最大の注意を払っているようです。お辞儀の姿勢とご挨拶だけで判ります。

ご家庭では厳しいばかりではないと思います。エスポワールでも体操や指示行動は軍隊調、絵画やゲームはフレンドリーと単元によって大きなメリハリを付けているのです。

※過去記事の再掲載です

エスポワール らくらくさん