<072> 小学校受験の「願書」を提出するタイミング
今日は、ちょっと気が早いのですが「願書」を提出するタイミングについて書きます。
小学校受験では、五十音の名前順や生まれ月の順に受験番号が与えられる学校もありますが、やはり主流は学校の窓口での提出順です。
早い番号をもらうために何時間も並んで待つ親御さんもいます。
早朝から並ぶ主な理由としては…
●待ちこがれていた志望校なので早い番号が欲しい
●試験当日は気分爽快な午前中に受験させてあげたい
●保育園ではお昼寝の習慣があるので、午後は眠くなるので避けたい
●試験官も入試の後半になるとバテてくるので、我が子の良いところを見逃す恐れがある
●早い番号ほど合格者が多いから
何年も前から周到に準備をしてきた親ほど、早い番号を狙いに行きますね。
その反対に、取り敢えずダメ元で受けてみようかと思っている「なんちゃって受験生」ほど、願書提出の最終日の締め切り間際に集まる傾向があります。
本当に早い番号ほど合格者が多いと思いますか?
実は個人的に興味があったので、某小学校で行われた合格発表の掲示板をメモして分析をしたことがあります。
願書番号が若い順にA・B・C・D・E・F・G・H・I・Jの10グループに分けて、各グループに合格者の割合が何%いるのかを調べました。( )はグループ内の競争倍率です。
A=16% (3.75倍)
B=17% (3.53倍)
C=14% (4.28倍)
D=12% (5.00倍)
E=05% (12.00倍)
F=05% (12.00倍)
G=10% (6.00倍)
H=07% (8.57倍)
I=10% (6.00倍)
J=04% (15.00倍)一番最後のグループの競争倍率は15倍まで跳ね上がりました。ちなみにこの学校の平均競争倍率は6倍です。
受付の締め切り間際では、やる気なしモードのお子さんが多く集まったのでしょう。
前半と後半に分けてみると…
前半=64%
後半=36%前半の方が圧倒的に多いですね。
10のグループよりも5つのグループに分けた方が見やすいです。
(1) 33%
(2) 26%
(3) 10%
(4) 17%
(5) 14%やはり前半に偏っているのが良く分かります。
さて、この結果を踏まえて貴方のお子さんをどのグループで受験をさせようと思いましたか?
もちろん早いグループですよね。
私ですか?
我が息子はどのグループで受験したと思いますか?
実は、ビリから3グループ目のHグループあたりです。
受験番号が早いグループには周到な準備をしているお子さんは多いです。
また、幼稚園で「お宅のお子さんは賢くて凄い!」と言われるお子さんを持つ親御さんほど、合格を確信しているので、早い番号を狙います。
早い番号ほど合格しやすいのではなく、早い番号ほど賢くて自信満々なお子さんが多く集まっているだけです。
自己主張が強く、「何をやらせても私が1番」ってタイプも早い番号に多い傾向があります。
うちの子は何をやらせてもダメだなと思っている親は、朝一番には並ばないものです。
並ぶのは、それなりに自信がある人たちですよね。
息子は「俺に任せろ!」と皆を引っ張るようなタイプではなく、大人しく調和型なので、早い番号だと埋もれてしまうかなと思いました。
自己主張の強い子供たちに埋もれてしまうよりも、後半のなんちゃって受験生の比率が高いところで、目立って欲しいと勝負に出ました。
結果は吉と出ましたが、作戦が功を奏したのではなく単に運が良かっただけなのかなぁ~と思っています。
しかし、自信満々な親子が多い朝一番のグループだったら、息子の性格を考えると何でも譲ってしまい、結果は違っていたかもしれません。
今日の記事は、あまりアテにならないので自己責任でお願いします。
ちなみに、国立は行動観察の比重が極めて高い学校だったので、このような作戦を立てましたが、もう1校受験した私立は比較的に早い番号を狙いました。
ペーパーの枚数が多い進学小学校の場合は、やはり頭が一番冴えている午前中の試験に限ります。
幼児なので、お昼近くの試験では空腹になって気が散りますし、午後は眠くなり、夕方は気が乗らないものです。保育園児はお昼寝の時間ですのでパフォーマンスは低下します。
皆さんも是非、いろいろと作戦を立ててください。
もちろん、自己責任で!
※過去記事の再掲載です
エスポワール らくらくさん