<103> 小学校受験では面接よりも口頭試問(お尋ね)で瞬時に見抜かれているよ
エスポワールのカリキュラムの中で最も時間を割いているのは何だと思いますか?
リーダーとなってお友達を統率することだと思いますか?
違います。
大勢のお母様方の前でスピーチをする人前力?
違います。
絵を描いたり、制作をすること?
違います。
時間を掛けて何度も繰り返していることは…
『口頭試問』(お尋ね)
なんです。
入試という短い時間で子供の本質を瞬時に見抜く方法はこれしかありません。
それは、個別考査の時に…
「なぜ、そのように思ったのですか?」
「○○について教えてください」
「※※はどうして××になると思いますか?」
このように、自分の頭で考えさせる質問をすればよいのです。
高い競争倍率の学校で真っ先に振るい落とされてしまうお子さんは、例えば…
「どうして赤信号では渡ってはいけないと思いますか?」
と訊かれた時に…
「・・・・・」
返答に困ってしまい、無言のままタイムアウトしてしまうのです。
軽石とかスチールウールを見せられて…
「これは何に使うものだと思いますか?好きなように考えていいですよ」
と訊かれても…
「・・・・・」
色々と考えすぎて、上手く表現ができないのです。
また、個別考査のない学校では、絵画や工作中に声を掛けられることが多いようです。
「何を作っているのですか?」
と訊かれると…
試験官と目も合わさず、ぶっきらぼうに「ライオン」と答えます。
「どうしてライオンを作ることにしたの?」
とか訊かれると…
「・・・・・」
無言のままタイムアウトです。
この子の表現力は、どの程度のものなのか?
この子の考える力は、どの程度備わっているのか?
ペーパーはどんなに理解の悪いお子さんでも、親が時間を掛ければそれなりのスコアを出すことが出来るのですが、学校が本当に知りたいことは…
入学した後で、授業を理解できる脳を持っている子供かどうかです。
それを探るために質問をしています。
簡単に言えば、ペーパーのスコアではなくて、本当の意味での「賢い子」を探し出そうとしています。
無言ではいけませんよ。
のらりくらりでもいけません。
消え入りそうな声でもいけません。
トンチンカンな返答でもいけません。
タメぐちでも、ぶっきらぼうでもいけません。
大勢の中から選ばれるためには、爽やかで知的な受け答えが必要です。
世間には夏期講習や直前講習に大金を注ぎ込んで、ペーパーの特訓をさせる親もいますが、「賢い子」を探し求める口頭試問で、躓(つまず)いてしまうお子さんは、数え切れないほど大勢いるのです。
気を付けてくださいね。
※過去記事の再掲載です(情報は古いです)
エスポワール らくらくさん