<032> 小学校受験の世界ではどんなに優秀でもご縁がないことが多々あります

某有名小学校では募集定員が80名。志願者は定員の10倍の800名。

学校側がこの子は素敵だと選んだのは志願者の上位25%にあたる200名。

さて、学校側がチェックした候補者200名なのに対して合格者は80名です。

入試ではほんの短い時間しか関わりがないはずなので、甲乙なんか付けられないでしょうね。

仮に25%の200名の優秀な候補者がいて、その中から80名を選ぶとしたら2.5倍です。

その中から選ばれたお子さんの勝因は・・・

『運です』

残念な結果になってしまったお子さんも、これまた運です。

お呼びでないとか、欠点があるから選ばれなかったのではありません。

最終ステージに上がった優秀なお子さんの中から・・・

誰にしようかという段階においてツキがなかっただけです。

選ばれなかったときに、うちの子供の何処がいけなかったのだろう。我が家の何がいけなかったのかと敗因を探すご家庭ばかりです。

十分な実力があるのなら、敗因なんかありません。

大勢の優秀者の中から、定員枠にもぐり込めるかどうかだけであり、それは時の運です。

1点が合否を左右する中学受験と違って、小学校の選考は選り好みのオーディション形式なので、それを理解しないと敗因探しが始まるのです。

もちろん、それぞれの学校に合格しているお子さんは優秀ですよ。

しかし、その陰には合格者枠から漏れてしまった大勢の優秀なお子さんが存在しているのです。

優秀でも枠に入るかどうか、それは本当に時の運。

これが小学校受験の怖さです。

※過去記事の再掲載です

エスポワール らくらくさん