<124> 小学校受験では難関校ほど自分で考える力が試される
私はこのメルマガで何度も読書が大切であると書いてきました。
読み聞かせの多いお子さんほど知能が高くなるのは事実です。
子供は産まれながらに世間知らずですから、書物を通して、常識や善悪、感情、思考を学ぶのです。
子供の日課は幼稚園や保育園の往復だけなので、生活するだけでは多くは学べません。
園で学んだとしても、他のお子さんと一緒の成長です。
子供の教科書は『本』なのです。
ちなみに、もう一つ大切なことは『会話』です。
大人でも、喋っているうちに自分の考えがまとまったりしますよね。
子供は、本によって頭の中に引き出しがいっぱいできて、会話によって頭の中が整理されます。
読み聞かせの後に、どのように感じたのかお話しさせてみましょう。
最初のうちは何も話せないと思います。
お母さんが自分の感想を話すと、「私も同じ」と言うでしょう。
お手本を見せているうちに、感じ方や考え方が身に付きます。
やがて、自分の言葉で説明ができるようになります。
自分の言葉で説明ができるというのは、とても大切なことですよね。
エスポワールでも、抜き打ち発表会のお題で「今までで一番悲しかったこと」が出たときに、先生が例として・・・
「今までで一番悲しかったことは、去年の夏に大好きだったおばあちゃんが亡くなった(死んでしまった)ことです」
と言うと・・・
10人中の半分くらいが・・・
「私の大好きだったおばあちゃんが、死んじゃったことが・・・」
と釣られて言うのです。
まだ生きているのにね。
家でも園でも・・・
「あれをやりなさい」「はい!」
「これをやりなさい」「はい!」
「これをやってはダメよ」「はい!」
自分で考える習慣が乏しいので、な~んにも浮かんでこないのが原因です。
これは小学校に入っても続きます。
「ドッジボールやろうぜ」「いいよ!」
「やっぱヤメた、野球にしようぜ」「ウンいいよ!」
「やっぱヤメた、お前一人で遊べよ」「ウンいいよ!」
大量の読書と自分の言葉で説明ができる能力はお子さんの小学校生活を変えます。
いや、人生を変えるかもね。
※過去記事の再掲載です
エスポワール らくらくさん