<121> 幼児教室の先生は見ただけで合格しそうな子や失敗する子を見抜いています
幼児教室の先生は「合格しそうなお子さん」を見分けることができると思いますか?
答えは「イエス」です。
幼児教室の先生は「全滅しそうなお子さん」を見分けることができると思いますか?
答えは「イエス」です。
大手の幼児教室ではなく、少人数の幼児教室で働いている先生でも分かります。
保護者でさえ幼児教室で1年間働くと分かるようになります。極端なことを言うと、中学生でも幼児教室で働いたら分かります。「あの子は受かりそうだよね」って。
もっと極端なことを言うと、昨秋に難関校に合格したお子さんでさえ、今の新年長さんを見たらどの子が合格に一番近いか分かります。
それも難関校に合格したお子さんの全員一致の意見になります。ペーパーの実力を知らなくても分かるのです。(ペーパーの実力は合格しそうかどうかには関係ないのです)
そのくらい見分けるのは簡単なんです。
では、昨秋に難関校に合格したお子さんは、どの子を指して「あの子は全滅しそう」と思うでのしょうか?
それは『存在感のない子』です。
別の言い方ですと、影が薄い子です。
小学校受験は、小学校の先生方が「欲しい子」を探し求める試験です。
あちらこちらの名家が集まる「名門幼稚園」、お受験熱の高い「進学系幼稚園」などから「お遊戯会の主役」を張るような逸材がわんさかと受験しに来るのです。
主役クラスのお子さんは、愛想も良く、礼儀正しく、意思疎通も上手、先生や周りのお友達に意見が言えます。
要するに、子どもの中の「大人」です。
このハイレベルのお子さんたちが競い合うのが『難関小学校受験』なのです。
入試の戦いの場で・・・
「子ども同士の中で、何も発言しない」
「試験官が話し掛けても、つたない返事しかしない」
「黙っている」
「立ち尽くしている」
「おちゃらけている」
このようなお子さんの姿は、試験官の視界から消えてしまいます。フォーカスされません。
まばゆいオーラがあるお子さんがひしめく入試会場では、影が消えているお子さんは「存在しない」に等しいのです。透明人間です。
「達人は達人を知る」
という言葉がありますが、昨秋に早稲田実業学校初等部や慶應義塾横浜初等部、白百合学園、雙葉小学校などに合格したお子さんが、今の新年長さんを見たら・・・
「あの子と、あの子は合格しそう」
「あの子と、あの子は無理だと思うよ」
このように言い当てると思います。
合格しそうな子からは「同じ匂い」がするからです。
幼児教室の先生も全く同じ見立てです。
もちろん、ペーパーの勉強は必須です。指示を間違えないように理解する行動観察の対策も必須です。
それらは、合否の選考以前の問題です。普通に出来ていることが求められているからです。
入試でのペーパーと行動観察は考査ではなく「確認」です。本当の考査ではありません。
本当の考査は、幼児の中から「オトナ」を探しているのです。
このメルマガを読んでいるのは大人の人ですが、皆さんが小学校側の人間だったら・・・
例えば、名門エスポワール学園の試験官なら・・・
多くの園から「園を代表」するような、お遊戯会の「主役クラス」が大勢集まるような入試で・・・
(ペーパーや行動観察ができても)黙っているお子さんを評価できますか?
(ペーパーや行動観察ができても)立ち尽くしているお子さんを評価できますか?
(ペーパーや行動観察ができても)つたない返事しかしないお子さんを評価できますか?
(ペーパーや行動観察ができても)おちゃらけているお子さんを評価できますか?
まばゆく輝いているお子さんばかりに目が行くので、他のお子さんは眼中にないと思います。
「黙っている」の反対は「饒舌」だと勘違いしやすいのですが、難関小学校に合格するお子さんは饒舌だとは限りません。
言うべき時に「しっかりと言う」のです。
「しっかりと言って、試験官を納得させる」
「しっかりと言って、皆をまとめる」
昨秋に難関校に合格したお子さんは、言うべき時に「しっかり」と先生に伝えたり、お友達を口で納得させることが出来たお子さんに「同じ匂い」を感じているのです。
エスポワールはエントリークラスを除くと、他は選抜クラスの4クラスしかありません。1クラスは6名のごく少人数です。(夏からは少々増員)
昨秋もおかげさまで、慶應幼稚舎1名(兄弟枠合格なので実績から除外)、慶應義塾横浜初等部3名、早稲田実業学校初等部3名、聖心女子学院初等部4名、横浜雙葉4名、洗足学園2名、森村学園3名、精華1名、暁星1名、立教女学院1名、湘南白百合2名、日本女子大豊明1名、開智小学校1名、浦和ルーテル2名、西武文理3名、関東学院六浦1名、筑波小学校1名、金沢大学附属小1名などなど。(重複合格含む)
少ないと見るか、多いと見るかは人それぞれですが、同業者がエスポワールの年長の生徒数と合格先を見たら驚異的な数字だと思うはずです。他のお教室の倍以上の難関突破率です。
入室時から主役級は誰もいないのです。入試の秋までに「変身」しました。
教えていることは単純です。
お遊戯会の「主役クラス」になるように、ひたすらロールプレイング(主に入試での主役を演じます)です。
指示待ちでしか動けないお子さんは、永遠に主役になれないので「常に自分で考える練習」です。
お友達を自分の意のままに動かすための「言葉掛けの練習」です。
試験官の目にとまるための「自己アピールの練習」です。
通わせている親御さんは、毎週毎週、単調なロールプレイングばかりですので、同じようなことを繰り返して、このままで大丈夫かしらと思っている方は少なくはないと思います。
同じような疑問は、毎年の「合格体験記」に書いてあります。
毎日顔を合わせている親は子どもの変化に気付かないものです。
入試当日の待合室で・・・
「うちの子が一番イケてるかも」
「周りの子どもたちが幼く見える」
主役クラスのお子さんと、同じ匂いになっているのです。
どんなに有名な幼児教室へ通って「ペーパー」や「行動観察」「絵画制作」「運動」で頑張っても、試験官や入試の同じグループのライバルと対峙できなければ・・・
選ばれません。
幼児教室に年間100万円や200万円を掛けて、ペーパーや行動観察が伸びても、影が薄かったら水の泡です。
慶應義塾横浜初等部は、男子12倍、女子16倍の狭き門です。(昨秋のエスポワールは男2,女1)
早稲田実業学校初等部は、男子7倍、女子10倍です。(昨秋のエスポワールは男0、女3)
横浜初等部に入るなら女の子16名に1名の狭き門です。
女子16名を横に並べて、その中からたったの1名だけが選ばれる倍率です。
同じグループには強敵も多くいるでしょう。
エスポワールから合格したお子さんは、元々は覇気もなく泣き虫でした。劇の配役の話し合いでオオカミ役になったときは大泣きしていました。
「やだー、やだー」
そもそも何も言わなかったから、全ての役を他のお子さんにとられたのです。
他のお子さんに「もう泣かないで、代わってもいいよ」と言わたのです。
(余計なことを書くと、顔を見せに来なくなるのでここまでです)
その子が入試当日までに、15人の強者をなぎ倒すほどの「オトナ」になったのです。
○○幼児教室の□□先生のペーパークラスをとれば横浜初等部に合格するとか、△△幼児教室の××先生の行動観察クラスをとれば横浜初等部に合格するとか、そんなものは関係ないです。
難関小学校に合格するには「主役クラス」の「オトナ」になることが絶対条件です。(それプラス両親の経歴など)
エスポワール卒業生の何名かは、子ども先生としてスクーリング授業に参加します。
オオカミ役で泣いた横浜初等部に入学するお嬢さんも「子ども先生」を希望しています。
名門私大付属、名門女子大付属、名門男子校、名門進学校・・・
何名かに「子ども先生」として来てもらう予定ですので、エスポワールの保護者の皆さんは、子ども先生を見て、ここまで仕上がると「難関校」に選んで頂けるのかと、その選考基準が一目で分かると思います。
小学校が求めているのは、ペーパーでも行動観察でもなく(これらはできて当然)・・・
子どもの器です。
最初に、幼児教室の先生は「合格しそうなお子さん」を見分けることができると思いますか?
「イエス」
と紹介しましたが、本当の選考基準はこれなんです。
それ故に、幼稚園の経営者や幼児教室の先生は、自分のお子さんをエスポワールに入れるのです。
お遊戯会の主役クラスでなければ選ばれないことを知っているからです。
目立ちたがり屋でなくても、必要なときに「ガツン」と言えたら良いのです。
※過去記事の再掲載です
エスポワール らくらくさん