<139> 親は我が子の衝撃映像を見て膝から崩れ落ちたよ
先週のエスポワールでは「トラップチェック」を行いました。
これはエスポワール独自のテストです。
どこの幼児教室を探しても、このようなことを行っているところはありません。
この地球上では、エスポワールだけですね。
今回はトラップチェックのうち「カンニングチェック」を行いました。
皆さんは、カンニングをするお子さんは、勉強ができないお子さんだと思いますよね。
もちろん、解き方が分からなくてお隣を覗き見するお子さんは存在します。
世間の多くの幼児教室では・・・
「お隣を見てはいけません。お隣は間違えていることがあるので、それを写したら自分もバツになります」
このように教えています。
このように教わっているので、我が子は絶対に覗き見はしません。
ホントですか?
驚くことに、エスポワールの「カンニングチェック」では、大多数のお子さんが覗き見をしたのです。
エスポワールはペーパー教室ではありませんよ。ペーパーの授業はないのです。
多くのお子さんは、伸芽会だったり、ジャックやスイングなどのペーパー教室へ通っています。
それなのに、どうして大多数がカンニングチェックで「覗き見」をしたのでしょう。
時系列で解説します。
ペーパーは2枚。
1枚目は(分かりやすく簡略化します)縦4コマ横4コマのマス目があり、1行目に左からイヌ、ネコ、パンダ、トラの絵があります。
2行目は空欄です。
3行目には、ランダムに順番が入れ替わった、トラ、ネコ、パンダ、イヌが入ります。
4行目は空欄です。
イヌの下の空欄に○印、ネコの下には△、パンダの下には×、トラの下には□を書いてくださいという問題です。
よくある問題ですが、イメージできましたか?
今の説明では縦4コマx横4コマですが、実際のペーパーは縦横のマス目がとても多いものを用意しました。
制限時間は長めにしました。早いお子さんもいれば、遅いお子さんもいます。
早く終わったお子さんから、落ち着かなくなり、9割のお子さんがお隣さんを「チラッ」「チラッ」と見ます。
「終わり」の合図がまだ出ないので、更に落ち着きがなくなり、6割がお隣さんを「ジッー」と見ています。
まだまだ「終わり」の合図が出ないと、2割が振り返って後ろのお子さんのペーパーを覗きます。
信じられますか?
大手のお教室に通う子どもたちですよ。
普段から「覗き見」を全く注意されたことのないような、優秀なお子さんたちです。
タネ明かしをしますと、大手のお教室では「早く解き終わるお子さん」を基準にプラスアルファして制限時間を決めているからです。
そのため、覗き見をする時間的な余裕は全くありません。
1番早いお子さんでも終わらない時間設定のお教室も多々あります。
今回の制限時間は長いです。
なぜなら、実際の小学校のテストは「早く解き終わるお子さん」を基準に制限時間を設定していないからです。
幼児教室とは真逆です。
受験に来るお子さんには、ペーパー教室で早く解くように鍛えられたお子さんもいれば、家庭学習や個人指導の先生がゆとりを持って解かせているケースもあります。
小学校側は後者に合わせているのです。
なぜなら、家庭学習や個人指導の先生と学んだ「ゆっくり解く賢者」をわざわざ排除する理由がないからです。
多少遅くても賢者が欲しいです。
入試本番の余裕のある制限時間になると、解き終わって時間を持て余すことに慣れていないお子さんたちは・・・
『写さないのだから、見ても構わない』と無意識に考えて、ジーッと見ているのです。
この1枚目のペーパーはお隣を見て書き写したり、訂正するような性質の問題ではないので、実際に書き換えたお子さんは誰もいませんでした。
カンニングチェックの2枚目が更に大問題に繋がります。
大きな観覧車の絵があります。
観覧車の横に10匹の多種類の動物たちが一列に並んでいて、一匹ずつ順番に乗るものとします。
一匹目はこの場所のゴンドラに乗るよと点線で結んであります。
観覧車の4つのゴンドラだけに○×□△の印があります。
この4つのゴンドラに乗るべき動物の下に印を付けてくださいという、オーソドックスな問題です。
1番早いお子さんは10秒も掛かりませんでした。遅いお子さんでは45秒くらい掛かります。
その差は35秒ですね。30秒でも25秒でも長く感じます。
制限時間は遅く終わるお子さんよりも、更に長いので、覗き見だらけです。
長い時間になると、暇なので再びペンを持ち出します。
覗いたあとにペンを持ったら、遠くから見ている試験官にはカンニングに見えます。
ペンを持てば書き換えなくてもアウトです。
1枚目の簡単で修正不要なペーパーと違い、2枚目は答えの異なるお子さんもいますので、実際に書き換えているお子さんも何名かいました。
大手教室のお子さんは、制限時間が長く、暇になったときの経験がないので、暇で暇で見てしまうのです。
エスポワールは「実習」の翌週は、オンラインでのビデオ反省会ですので、オンラインカメラに映らないとことで見学していた親御さんにとっては・・・
大手の○○幼児教室へ通っているうちの子に限って、この姿は・・・
かなりの衝撃的な映像だったと思います。
当然にお子さんたちは、自分の映像を見て頭を抱えたり、絶句したり、大きな衝撃を受けていました。
制限時間を持て余す経験をして、自分の醜態を知ったお子さんは、本番の入試では同じ過ちはないです。
よくある択一式の問題なら「はい始め」「はい止め」ですので、覗き見はないのですが、制限時間が長いこの手の問題には注意が必要です。
実際の小学校のペーパーテストでは、幼児教室のように早解きのお子さんに合わせているのではないことを知っておくべきです。
早解きのお子さんほど、メチャクチャ時間が余り、暇を持て余して(油断して)覗き見をします。
5月には、第2回「トラップチェック」の「運動テスト」を行う予定です。
これもまた、衝撃映像になると思います。トラップがあるのです。
※過去記事の掲載です
エスポワール らくらくさん