<141> 超名門校の裏口入学は100万円で買えます!

超名門校の裏口入学は100万円で買えます!

お安いですよね。

早実や慶應、四谷雙葉、白百合、暁星、学習院などの名だたる伝統校の合格が、それぞれ100万円で手に入るのです。

皆さんは、その方法を紹介して欲しいですか?

教えようかなぁー 止めようかなぁー

じらすのは止めて、今から特別にご紹介しましょう。

ここだけの話ですよ。他の方に喋ってはいけません。

皆さんの周りにはいないと思いますが、小学校受験の世界には「受験ブローカー」が存在しています。

いわゆる、裏口入学の口利きです。

「あー、完全フリーでの受験は厳しい!」

「一生懸命に頑張っている可愛い我が子には、悲しい思いはさせたくない」

「そのためには有力な『紹介者』が欲しい」

その学校の卒業生やコミュニティ、理事長と親しい有力な紹介者探しが始まります。

すると「卒業生」や「理事長と面識がある人」「校長と親しい人」との縁ができはじめます。

伝統校に在籍しているお子さんの保護者から紹介されることもあります。

ある保護者「らくらく先生、四谷三ツ葉学園の理事長先生と親しい方とご縁ができました。その方が仰るには、うちの娘は合格確実らしいです。娘の受験番号は○○番です。らくらく先生をお迎えにハイヤーを向かわせますので、是非一緒に合格掲示板を見てほしいです」

らくらく「分かりました。私も番号があるようにお祈りしています」

たまたま赤坂見附に用事があったので四ッ谷まで行きましたが、私自身がお子さんの合格発表を見に行ったのは、後にも先にもこの一件のみです。(当時は掲示板での発表でした)

私は心の中で「番号はないな」と思っていました。

エスポワールの首席卒業でもご縁が難しい学校なのです。

案の定、そのお嬢さんの受験番号はありませんでした。

怪しい受験ブローカーはこの業界の中で暗躍していますので、皆様も気をつけてください。

ちなみに、そのお母様は「紹介者」には一円も払っていません。

請求もされていませんので、実害はないです。

一円も払わないって、どういう仕組みだと思いますか。

タネ明かしは次の通りです。

○まず、受験ブローカーとの縁ができます

○受験ブローカーは志望校の理事長(または校長)と親しい間柄だと言います

○ブローカーは・・・

「学校側は見ず知らずの方を入学させて問題を起こすよりも、家柄もしっかりしていて、十分な所得もあり、知性や教養のあるお子様を探しています。ここだけの話ですが、伝統校の入試では半数は事前に合格させるお子さんを決めていますので、私も微力ながらそのお手伝いをさせて頂いております」

○ブローカーは・・・

「このような趣旨ですので、費用などはご不要です。1円のご請求もございません。理事長のお眼鏡に適うようなご家庭を代わりに探しているだけです。事前に私がご両親とお子様と面談を行いまして、理事長に見たまま聞いたままをお伝えするだけです。当然のことですが、他言は無用でお願いします」

○ブローカーは・・・

「理事長は、素晴らしいお子さんですので、是非とも入学して欲しいと大変喜んでいらっしゃいました。出願して受験番号が決まりましたら、その番号を理事長に伝える段取りになっています」

○ブローカーは・・・

「朗報がございます。合格確実となりました。このような形での入学ですので、入学されても理事長へのご挨拶はくれぐれもご遠慮ください。このことだけは絶対に守って頂けますようにお約束をお願いします。当日のお試験は他の試験官が見ていますので、粗相や油断などをしないようにお気を付けください。○○ちゃんは、合格確実ですよ。おめでとうございます」

◆そして、不合格になったときは

○ブローカーは・・・

「もしもし、えっ!不合格ですか。何かの手違いだと思います。なぜそうなったのかを直ぐに調べて、折り返しお電話しますので、今暫くお待ちください」

「原因が分かりました。ペーパーが合格最低点に2点ほど足りなかったようです。理事長も○○ちゃんの入学を心待ちにしていたので、とても残念がっていました。ペーパーの合格最低点、こればかりはひっくり返すこともできないので、申し訳ない思いで一杯です。試験は水物ですので、お母様は頑張った○○ちゃんを決して責めることはしないでください」

◆合格した場合は

○ブローカーは・・・

「おめでとうございます。良かったですね。理事長も喜んでいると思います。前回もお話ししましたが、このようなイレギュラーな入学ですので、理事長へのご挨拶はくれぐれもご遠慮ください。入学後にお会いしたときも他人行儀の方がよろしいかと思います。1週間後に私が(一人で)理事長の元へ合格のお礼に伺いますので、お母様の方で当日に菓子折をご用意頂けますでしょうか」

○合格したお子さんの保護者は・・・

「このようなときのお礼は経験がないので、どういった菓子折がよろしいのか教えて頂けますでしょうか?」

○ブローカーは・・・

「そうですね、お気持ちの問題ですので、決まりは全くないです。他のご家族の例ですと、千疋屋のメロン1玉とお気持ちの一封です。一封はお気持ちですので、それぞれのご家庭でご自由に決められて結構です。合格への交換条件とかではないので無理に包まなくても大丈夫です。ごくまれに一封がない方もいらっしゃいます。他のご家庭の例では、これから12年間お世話になる学校ですので、お気持ちで1本包まれる方も少なくはないです」

おしまい。

これが受験ブローカーの実態です。

要は、近しい関係は「真っ赤な嘘」なのでした。

(私が見聞した情報を元に脚色したお話です)

※過去記事の掲載です

エスポワール らくらくさん