<082> 小学校受験での家庭学習は1年に250時間は必要だよ(その2)

さて、学習プランの続きです。1年後に「思い残すことはない。充分にやったので満足」と言えるご家庭に合格通知が来やすいです。

小学生が夏休みの終わりに慌てて宿題を始めるのと同じように、夏あたりからバタバタと本腰を入れて始めるご家庭に不合格通知が来やすいです。

慌てるお母様も入試1年前の今頃は「よーし、頑張るぞ」と気合いは入れるのですが、実際に問題集を買い求めて、子供と机に向かっても、いきなりなので子供も嫌がりますし、親も何をどのように教えればよいか分かりません。

そのような状態が何日か続くと「幼児教室に入れてしまえ!」となるのです。そして、学習時間が短いまま冬が過ぎ、春が過ぎ、夏頃の公開模試で大きな衝撃を受け、その時から初めて本格的な勉強を始めます。

そして、入試ではボーダーラインに届かずに終わってしまうのです。必死で頑張ってもなかなか合格できないような学校を受けるのなら、このようにならないように注意してください。

学習の初めの一歩は「お子様の実力以下の問題集」から取り組むことです。受験用の本格的な問題集は今の時点では解けないので使わないでください。

お勧めは大型書店の小学校受験コーナーにある「ひとりでとっくん365日」こぐま会出版の全12冊です。

最初の1巻目から4巻目までは基礎中の基礎です。年少さんから始まって年中さんの中レベルまでの内容です。

次の5巻目から8巻目までは応用編です。年中さんの中レベルから年長さんの下レベルです。

最後の9巻目から12巻目までは『実際の受験問題』です。年長さんの中から上レベルです。

必ずコピーをとってから使ってくださいね。

月齢の高いお子さんは1日8ページ(要コピー)ずつ進んで12巻目まで一気に進めてください。勉強は月曜日から金曜日までの週5日です。2周目は1日に倍の16ページです。2周目は倍になっても1日の所要時間は1周目と同じで終わります。つまり、解く時間が半分になっています。それだけ賢くなっているのです。3周目は2周目でも解けなかった問題に取り組んでください。「ひとりでとっくん365日」は3ヶ月で完全終了です。偏差値は軽く60を越え65までは行くかも。

月齢のやや低いお子さんは、1日に8ページずつで同じですが、8巻目まで進んだら立ち止まって1巻目から8巻目までを2周してください。2周目は倍の16ページです。そのあとで9巻目から12巻目までを同じ要領で2周です。最後に1巻目から12巻目までをおさらいで1周です。

月齢がもの凄く低いお子さんは、1日に8ページずつで同じですが、4巻目まで進んだら立ち止まって1巻目から4巻目までを2周してください。2周目は倍の16ページです。そのあとで5巻目から8巻目までを同じ要領で2周です。次に9巻目から12巻目までを同じく2周です。最後に1巻目から12巻目までをおさらいで1周です。9巻目から12巻目がキツかったら月齢が高くなるまで待ちましょう。

らくらくさんが我が子に教えたときのメモがあります。

各ページの設問1つずつの所要時間、2周目の所要時間、子どもが解いた答えと正解か不正解、この問題は入試で出ないので飛ばす、この問題は悪問なので教えないで飛ばす等のメモです。メモが欲しい方は「お問い合わせ」から「ひとりでとっくん365日」のメモが希望との旨を自己紹介と共に書いてお知らせください。

とにかく机(テーブルでも可)に向かわせることです。それを習慣づけること。その為には自信を持たせること。

学習の習慣がなければ、勉強を始めるよりも最初に、いつも同じ時間に机に向かう習慣をつけさせましょう。

最初は易しすぎて、だらける場合もありますが、その時は「すごい、こんな問題がすぐに分かってしまう○○ちゃんはママは大好き!」と言いながら、次々と解かせてください。1ヶ月も誉め続けると、必ず、机に向かう習慣が身につきます。

誉めないと続かなくなるので、心を込めて誉め続けてください。頑張った証のシール(100円ショップにご褒美のシールがあります)をそれぞれのページ(コピー)に張ると効果は絶大です。

※過去記事の再掲載です

エスポワール らくらくさん