<102> やんちゃなお子さんは小学校受験で失敗しやすい(その2)

昨日はやんちゃなお子さんのお話を書きましたが、今日はその続きです。

人なつっこいお子さんは無邪気で可愛いですよね。

幼稚園や保育園ではとても目立つ存在です。

紙芝居で興味を引く絵が出てくると、絵に突進してきて…

「これが悪い奴なんだよね~」

と絵を指したりします。

また、先生の気を引くためにおふざけをします。

その場も和みますし、風紀を乱しているわけでもないので、園ではダメよと言われることはあっても、叱られることはありません。

園では少々歩き回ったり、皆を笑わせたり、先生に絡んでも構わない所なんです。

ところが、小学校受験では勝手が違います。

「入試」ですから、規律を守らなければなりません。

小学校の先生はたった1人で40名の子供の面倒を見なければならないので、規律から外れるお子さんを無邪気で可愛いとは思えないのです。

授業中に先生が一人のお子さんに対して手を焼いている時は、残りの39名は置き去りにされたままだからです。

「無邪気なお子さん」=「先生に迷惑を掛ける」

のではありません。

競争倍率が高い学校になりますと、その子の本来の良さを見極めるのではなく…

「この子は規律を守れそうもない」

と疑われて、容赦なく落とされるのです。

競争倍率が8倍(8名に1名しか選ばれない)の学校なら、疑われるような様子が見られると合格する1名には入れません。

試験会場には、学校のおメガネに適うようなお子さんが他に大勢いますので、その中から選ぶだけです。

もちろん、短時間の試験ですから、見事に潜り抜けて入学してしまう、やんちゃなお子さんも大勢います。

考査の間だけでも、模範的な行動ができていれば、それはそれで構わないのです。

考査の間を我慢できるお子さんは、授業の進行を止めてしまうような深刻なお子さんにはならないからです。

逆に入学後は楽しいお子さんとして重宝がられます。

簡単に言えば、考査の時だけピシッ!としていればよいのです。

やんちゃなお子さんをお持ちの皆さんが知りたいのは、その対策ですよね。

まず最初に、子供はルールを知らないので、それを教えなければなりません。

ルールを知らなければ、子供は駅のホームや電車の中を走ったりするものです。

それと同じで、事前に説明をしてからのロールプレイ(模擬練習)が必要です。

●待合室での態度(親同伴)

●待合室での態度(子供同士)

●入試の合間に行う絵本の読み聞かせや紙芝居での態度

●試験官との接し方・ご挨拶

●ペーパー着席時の周りのお友達との接し方(一切関わらないこと)

●質問がある時の行動方法(挙手)

●グループ試験での待つ態度(椅子の座り方と体操座り)

●ふざけたお友達がいた場合(同調しない)

などなど。

ご家庭でのロールプレイのポイントは、最初はこのような態度はダメ、あれもダメと、悪い見本を見せるのは構いませんが、最終的には「この方が格好いい」「こうすると素敵」と変えていきます。

ダメダメではなく、格好いいお兄さん、素敵なお姉さんを目指すようにするのです。

電車の中などで制服を着た1年生くらいの子供を見かけたら…

「あの女の子の座り方は素敵ね。小学生は違うわね」

「あの男の子の座り方いいね。小学生は格好いいよね」

お行儀の良い同性の子供を誉めて、子供に意識をさせるのです。

入試当日も、お行儀良くしなさいではなく…

「格好いいお兄さんになった○○君を小学校の先生に見せてきてね」

「素敵なお姉さんになった○○ちゃんを小学校の先生に見せてきてね」

と送り出すのです。

小学校=格好良いお兄さん&素敵なお姉さん

このようなイメージを植え付けて、その立ち振る舞いをさせます。

入学したあとは、やんちゃなお子さんに戻って結構ですよ。

どうしても心配な場合はエスポワールに来てくださいね。

小学校側が欲しがる、高学年並みに変身させます。

 

※過去記事の再掲載です(情報は古いです)

エスポワール らくらくさん