<125> 寡黙だと健常者ではないと疑われて1.1倍の小学校でも不合格になります
2024年になりました。新年1回目のメルマガになります。
本年もよろしくお願い申し上げます。
新年長さん(現年中さん)にとっては、今年は受験の年になります。信じられないですよね。
まだまだ幼い年中さんですが、今年の9月から埼玉、10月には神奈川、11月からは東京の入試が始まります。
メルマガにくどいほど書いていますが、入試は精神年齢の戦いです。大人びたお子さんほど難関校に合格しやすいです。
幼かったら即アウト。精神年齢が高そうに見えても、寡黙ならば即アウトです。
2009年に新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)が流行って、街中からマスクとアルコール消毒液が消えたのを覚えていますでしょうか。
その年に愚息は小学校を受験しました。
元々はお喋りではなかったのですが、その程度の発言力なら難関校からは絶対にお呼びは掛からないと、職業柄、危機感を持っていました。仕事で優秀なお子さんを目の当たりにしているので当然のことです。
そこで、年中さんの4月頃から、私が考えた「リーダー教育」で、周りのお友達を自分に注目させるように変えていきました。
お友達に対する声掛け、声の大きさ、態度、目線、切り返し話法などをマスターすることによって、園のお遊戯会で主役に抜擢されるような、精神年齢が高く聡明なお子さんと肩を並べるくらいになりました。
そして、年長の秋の入試を迎えました。当時は新型インフルエンザの影響もあり、体調が優れず受験できないお子さんの救済処置もあった年です。
愚息は1校を除いて全てに合格しましたが、その不合格だった1校の競争倍率はなんと1.1倍でした。
定員は忘れましたが、80名の募集のところに88名が受験して8名が不合格になるような、極めて低い倍率です。
入試後の本人の感想は「ほとんど喋らなかったからダメだね」とのことです。
実は喋る気力がないことには理由がありました。
入試の前日に私と愚息と妹の3人で家のお風呂に入ったときのことです。
妹が浴室の扉の付け根の部分に指が入っているときに、愚息が扉を閉めたので「ぎゃー」と大泣きしたのです。
救急外来へ行ったら、指の骨折で全治3週間とのことでした。
翌日の入試では、頭の中がそのことでいっぱいになり、簡単な受け答え以外は喋らず、行動観察も主体的に動けなかったようです。
喋らなかったので試験官は「もしかしたら健常者ではないかも」と判断したのでしょう。単にしゃべりが少なかっただけでも学校側はリスクを回避するために、取りあえず落としておきます。
全ての公立小には、いわゆる特別支援学級が併設されていますが、私立小や国立小にはありません。
特別支援学級とは、主に脳に障害のある生徒が、学習上または生活上の困難を克服するために設置されている少人数の学級のことで、公立小学校や中学校に設置されています。
そのため、寡黙だったり、シャイだったり、はしゃいだりすると、もしかしたらこの子は健常者ではないかも・・・と、1mmでも疑われたら、特別支援学級のない私立小や国立小では容赦なく落とします。どんなにペーパーの成績が優秀でも関係はありません。
我が子の経験で痛感したのは、普通に喋らないと落とされるのです。倍率がない学校ですら疑われたら落とします。
10倍の小学校ならもっと厳しいです。
難関校には小学生並みのハイレベルなお子さんも大勢受験に来るので、競争倍率が10倍なら当然に「普通」のお子さんもサクッと落とされます。
10倍の学校は、10名に1名の逸材が選ばれるので、年少さんの時から「あの子は利発ね」「あの子はうちの子と同じ年齢には見えない」と親戚やママ友から言われ続けているお子さんだけが合格しています。
今日の今日まで「あの子は利発ね」「あの子は○歳には見えない」と言われたことのないお子さんの10倍突破は極めて厳しいです。10倍の学校には、恐ろしいほど上には上がいるからです。その猛者たちに勝てないと10名に1名には入れません。
そこを「上には上のお子さん」に変える幼児教室はエスポワールだけです。
小学校受験は成績順ではなく「この子が欲しい」「あの子はいらない」それだけの基準で選びます。成績順は中学受験からです。
もちろん、ご家庭の生活環境やお仕事も考慮しますが、その前提は「この子が欲しい」と選んだグループの中から最終合格者が出ます。
しかし、「この子が欲しい」と思われても、オトナの事情(関係者やコネでの下剋上)が原因で定員枠から漏れてしまうお子さんは大勢います。
10倍の学校は10名のお子さんを並べて「10名の中でその日に一番輝いていた」たった一人だけが選ばれる倍率です。
10倍の入試で選ばれるのは、生まれながらに親類やママ友から「利発な子」「○歳には見えない」と言われる聡明なお子さんだけです。普通のお子さんは合格しません。
どんなに有名な「○○幼児教室」へ通っても太刀打ちはできません。
なぜなら、幼児教室は出来ないことを普通にできるように指導するところだからです。先天性の聡明なお子さんに勝つ方法を教えるところではないからです。
どんなにペーパーや行動観察を頑張っても、先天性の優れたお子さんに太刀打ちできないなんて、こんなに可愛そうなことはないです。「永遠に追い抜くことはない」からです。背中を見ているだけで秋を迎えます。
エスポワールは、彼ら、彼女たちに勝つための、自発的な言動が出来るように、自信満々の陽キャラに変えるお教室です。既にエスポワールの全員が「リーダーの立候補」には積極的に参加しています。ジャンケンで負けて選ばれないと悔しがるお子さんも出てきました。(悔しいと思うことが大切です)
しかし、先天性の聡明なお子さんを抜くには長い時間が掛かります。
少しずつ、少しずつ、ゆっくりと。
本人も気付かないから変われるのです。気付いたら気恥ずかしいので変われません。そこが一番のポイントです。せかしてはいけないのです。
この秋に試験官から注目されるお子さんに変身していれば「大成功」です。
ちなみに話題に出た1.1倍の学校に落ちてしまった愚息は10倍の小学校へ進学し、現在は高田馬場の大学の2年生です。
※過去記事の再掲載です
エスポワール らくらくさん