<133> 保護者参加型の行動観察教室へ通ってはいけない最大の理由
今日は保護者参加型の「行動観察教室」へ通ってはいけない最大の理由を書きます。
6倍の競争倍率なら、横一列に6名を並べて、その中からたった1人の輝かしいお子さんが選ばれて、残りの5名が残念な結果になります。
行動観察では、大勢の中から誰が選ばれると思いますか?
ルールをしっかりと守って行動すれば選ばれると思いますか?
『違います』
多くの幼児教室はこれが一番大切だと保護者へ伝えて、お子さんにも細かいルール教えますが、実は違うのです。
それでは、一体誰が選ばれると思いますか?
それは、幼稚園や幼児教室にいる「一番に輝いているお子さん」です。
お遊戯会で園の先生から主役に選ばれるような頼もしいお子さんです。
小学校の先生も全く同じで、主役に選ばれるようなお子さんを選んでいます。
行動観察を通じて、本当に「来て欲しいお子さん」を探しているだけなので、足の位置がどうだとか、頭が揺れているとか、平均台から落ちようと、そのような些細なことに関係なく選ばれます。
小学校は幼児相手に厳格な行動観察の採点なんかしません。細かい採点をしているのは幼児教室と模試会社だけです。
そもそも、本当にそもそもですよ。読者の皆さんが小学校の先生だとしたら・・・
幼児教室でそつなくできるようになったお子さん9名と、お遊戯会で主役に選ばれるような賢くて明るくてキラキラ輝いているお子さんが受験に来たら、誰を選びますか。
誰が選ばれるかは、100名の先生がいたら、100名の先生が同じお子さんを選びます。
当然のことです。40名のクラス全員を頼もしい主役級でいっぱいにしたら、これほど楽な学級運営はないです。
難関校ほど倍率が高く選び放題ですので、わざわざ主役級以外を入学させるような趣味はないです。
そのため、主役級ではないお子さんは、行動観察教室へ通っても選ばれません。
そもそも、選ばれるタイプのお子さんは「最初から決まっている」からです。
行動観察教室では細かいルールを教えていますが、実際の入試では、そのような「型」ではなく、お遊戯会の主役級のお子さんを探し出すための「行動観察」です。
小学校の先生(試験官)に選ばれるためには、各幼児教室にいる眩いばかりの「トップ級」のお子さんになるしかありません。
これこそが「行動観察」の極意です。
エスポワールは「型」だけを教えるお教室ではなく、「お遊戯会の主役」に選ばれるお子さんに育てています。
実際に主役級に育てるのは一筋縄ではいかないものです。
陽キャラに変えて、大きな声が出るようにして、言葉遣いを直して、姿勢を良くして、微笑みながら相手の目を見て自分の意見を言い、且つ、頭の回転を良くしなければなりません。
これが「主役級」です。
難関小学校に愛されるお子さんに変身させるのは大変なのです。
エスポワールも初期の頃は数々の失敗がありました。
20年以上も前のことですが、エスポワールの行動観察は保護者も「ガラス越し」に見学をしていました。
ところが、自分の殻を破って主役級へと変身ができないのです。
いつまでもサナギのままで蝶にはなりません。
原因はすぐに分かりました。
親が見ているからです。
子どもって親が見ていると、恥ずかしくて自分を変えることができません。
このメルマガを読んでいる読者でさえ、自分の年老いた親の前で「いきなりのキャラ変」は無理ですよね。それと同じです。
そこで、カーテンで見えないようにして、教室の様子をテレビに映しました。
効果はそこそこあったのですが、テレビ越しに様子を見た親が、エスポワールからの帰路で「説教」をしたり「アドバイス」したり、他のお子さんと「比べたり」するのです。
意見を言われたお子さんは、再び殻に閉じこもるようになったのです。
これでは効果がないので、見せないようにしたら効率よく変わっていきました。
今では翌週に子ども同士でのビデオ反省会(振り返り)を行います。
翌週はオンライン授業で先週のビデオを見ながら、自分の目で自分の行動を観察し、親も画面に映らないところから、その様子を見ています。
1週間のクールダウンがあるので、親も冷静に見られますし、子どもの成長を暖かく見守ることができます。
今だから言えますが・・・
保護者参加型の行動観察はナンセンスだと思います。あり得ませんね。
もともと主役級のお子さんは親から誉められたくて、親や他人から見られている方がますます頑張れます。
ところが「変わらなければ合格できないお子さん」は、親が見ている限り1mmも変わらないのです。
サナギはサナギのままで蝶にはなれません。
未来永劫、主役級に並ぶことも、追い抜くこともできません。
主役級を超えなければ「栄冠は勝ち取れない」のに、親が見ている限り「どうしようもないまま」入試の日を迎えます。
これが現実です。
「そんなの嘘だ!」
「エスポワールに通っても、1mmも変わらないだろう」
疑わしいとお考えの方は、是非ともお子さんをエスポワールで体験させてください。
体験した翌週のビデオ反省会(振り返り)でお子さんの授業の様子をご覧頂けますが・・・
長く在籍している園児の、声は出るし、姿勢は良いし、意見は言えるし、頭の回転も速いことに気付くと思います。
らくらくさんの集団催眠(言葉による暗示)に掛かって、主役級のキャラに変えられてしまうのです。
らくらくさんの特技は「集団催眠」でスペシャルなお子さんに変身させることです。
気付けば、率先的に挙手をして、大きな声にもなり、恥ずかしがらずにスピーチをして、自信満々のキラキラした顔に変わっています。
家では大きな声が出るのに、外では恥ずかしくて蚊の鳴くような声のお子さんでも、集団催眠によって大きな声で颯爽と行動ができるようになるのです。
保護者参加型の行動観察教室に通うと、親の目が光っているので、本当の主役級には変われません。
それは真実です。
親が見ていて平気なのは、上位に位置する主役級のお子さんだけです。
※過去記事の再掲載です
エスポワール らくらくさん